スマッシュ! 9巻 咲香里 少年マガジンコミックス

咲香里が描く青春バドストーリーもはや9巻目。 今巻は週刊少年マガジン15号~18、20~26号にわたって掲載された76話から85話を収録。 お話としては熱戦となった選抜大会団体戦の決着、新たなライバルが登場した個人戦、そしてそれぞれの恋の行方を描いて実に読みごたえあり。 バド的に一番盛り上がったのはやはり翔太と大和、新旧主人公の激突となった団体戦ファイナルゲームかな。 まあ、…

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アオイホノオ .1 島本和彦 ヤングサンデーコミックス

島本和彦が描く炎のまんが道、立志篇。 要するに自伝なんだけど、島本和彦が自ら描く島本節爆発な自伝が面白くないわけがない。 それに加え、主な舞台となる大作家芸術大学(大阪芸術大学)の同級生である庵野秀明、山賀博之、先輩の矢野健太郎など濃いいキャラクター、80年代初めの風俗(松田聖子、スター・ウォーズ2など)&マニアックな漫画ネタ(ナイン、うる星やつら、さすがの猿飛など)がまた楽しいんだ。 …

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ハチワンダイバー 6巻 柴田ヨクサル ヤングジャンプコミックス

澄野とそよ、現時点での頂上決戦の決着、そしてついにそよの目的が明らかになる新展開を迎える第6巻。 将棋的には、深道とジュリエッタを合体させたような強さを見せる澄野の腕力将棋に、菅田が強くなったのが嬉しかったから(でもたぶん半分以上はポッチャリビューティーと呼ばれた怨みのような)と同じく腕力勝負で受けて立つそよちゃんとの対決が圧巻。 力には力でという展開はやはり燃えます。 鬼将会…

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ハチワンダイバー5巻 柴田ヨクサル 集英社

「このマンガがすごい!」など各種漫画ランキング総なめ&羽海野チカ大絶賛の帯が踊るハチワンダイバー第5巻がとうとう発売。 いつのまにかラブコメになる斬野とのリベンジマッチ、『エアマスター』を思い出させるヨクサルお得意の焼き肉描写、斬野の師匠澄野の派手な登場シーンなどなど今回も熱く激しく読ませます。 ちなみに一番好きなところは 「受け師」好きだ!!!! 「みるく」好きだ!!!! 「…

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ハチワンダイバー 4巻 柴田ヨクサル 集英社

そよを賭けた斬野との戦いで惨敗を喫した菅野の前に再び現れる二こ神さん。 冒頭の二こ神さんと菅田の愉快な掛け合いから、二こ神VS海豚七段とのリベンジマッチ、そして弟子になった菅田の修行が熱く激しく描かれる4巻の面白さは最高というしか。 なかでもやはり白眉なのがプロのプライドと真剣師のプライドがぶつかり合うプロ棋士海豚七段との勝負。 読んでるだけで血の温度が一度上がるほど燃えます。…

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恋する組長 笹本稜平 光文社

東西の大手ヤクザ、そして地場の独立系ヤクザが三つ巴の様相を呈してるきな臭い街を舞台にそんなヤクザ相手の依頼をメインに営業する私立探偵「俺」を主人公にした連作ハードボイルド。 こうやって書くと殺伐とした印象を受けるかも知れないけど、実際読んでみると悪人ではあるけどどこか憎めないキャラクターたち(いなくなった愛犬探しを依頼する犬馬鹿組長、恋女房にメロメロな悪徳刑事、年甲斐もなく一目惚れした女探…

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桜さがし 柴田よしき 集英社文庫

陽介、歌義、まり恵、綾。中学の同級生だった四人の恋模様と共にさまざまな事件が…。 柴田よしきが贈る京都を舞台にした温かくも切ない青春ミステリーの佳作。 趣向としては『ふたたびの虹』とほぼ同じなんだけど、この作品のミソは舞台が京都というところ。 柴田よしきの京都物は他の柴田作品とはまた違った魅力があると思う。 陽介と同じく京都に住んでいた時分には名所にはほとんど行かなかった口だ…

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ふたたびの虹 柴田よしき 祥伝社文庫

東京で小料理屋「ばんざい屋」を営む女将を主人公にした連作ミステリー。 いちおう形式としては東京創元風な連作ミステリなんだけど、大人の恋愛物語として読めるところがミソ。 連作ごとのお話(「思い出ふた色」での真子ちゃんのセリフ、「たんぽぽの言葉」での斉藤の想いとか)も実にいいんだけど、やはりメインは重い過去を持つ女将と彼女を愛するこれもいい年をした古道具屋主人との不器用な恋。 たとえ五…

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ハチワンダイバー 3巻 柴田ヨクサル 集英社

菅田対文字山、ファミレス真剣の激闘と決着、メイド版そよちゃんとのひとときの休息、そして新たな敵、斬野との戦いを描いた第3巻も引き続き絶好調。 連載で読んでたときとはちょっとだれた印象があったんだけど、単行本で一気に読むと面白いのなんの。 「あきらめなきゃどうなる?」、「先生の勝利ナル!」 ハイテンションで繰りひろげられる熱い将棋バトルに思わず引き込まれます。 ちなみに…

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バンビ~ノ!8巻 せきやてつじ 小学館

ようやく厨房に戻れることになったと思ったら、まったく未経験のドルチェ担当に配属される伴。 正直、7巻ほどの密度はないものの、香取とはまた違ったタイプの難物であるドルチェ作りの天才織田の元で悪戦苦闘する伴を熱く描いて読ませます。 あんまり甘いものは好きじゃないんだけど、久々にティラミスが食べたくなったよ。 ちなみに一番面白かったのは、こずえちゃんが小悪魔っぷりを発揮する82話…

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犬坊里美の冒険 島田荘司 カッパノベルス

司法試験に合格し、司法研修生となった犬坊里美が活躍する新シリーズ第一弾ということだけど、これがかなりの問題作。 司法制度に巣くう冤罪の構造をメインに据えたプロット、死体消失事件のトリックはさすが島田荘司と言えるのだけど、もう一つのメインである犬坊里美の泣き虫司法研修生、頑張るみたいな成長小説パートに難がありすぎる。 何が酷いって、「はいー」とか「ありがとうございますぅ」と27歳の…

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バンビ~ノ! 7巻 せきやてつじ 小学館

イタリアンレストラン「バッカナーレ」を舞台に、最高の料理人を目指す主人公・伴省吾の成長を描く青春マンガの最新刊。 野上会長の厳しい試練をくぐり抜けサービスマンとして一皮むけた伴。そんな時鉄幹は新メニューコンペをスタッフ全員から募集する。迷う伴の取った道とは? 今までの地道な展開も良かったけど、やっぱり料理漫画的にはコンペがあると盛り上がるわけで。 いやあ、面白かった。アクの強い…

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ハチワンダイバー 1巻 柴田ヨクサル 集英社

『谷仮面』、『エアマスター』の柴田ヨクサルの新作は真剣師が主人公の将棋漫画。 最初は柴田ヨクサルと将棋漫画ってのがいまいちピンとこなくてどうかと思ったんだけど、まったくの杞憂でした。 魅力的なキャラクター、パワフルで破天荒なストーリー、勢いのある作画、全編を貫くテンションの高さとこれぞ柴田ヨクサルというべき漫画に仕上がってます。 連載時もじゅうぶん面白かったんだけど、まとめて読…

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絶対可憐チルドレン 7巻 椎名高志 小学館

今回は「葵まつり・京都ぶらりテレポート」編と「タッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」編がメインの構成。 全体的にコミカルな京都編は、やはり葵のツンデレっぷりが楽しかったです。ほのぼのとしたラストも良いよなあ。 一方、幼くして高い能力を得たエスパーの苦悩が描かれる紫穂メインの「タッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」編も読みごたえあり。 自分を避けようとしない、差別しない、そればかりか自分…

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GOLDEN AGE(ゴールデンエイジ) 2巻 寒川一之 小学館

サンデーで好評連載中のサッカー漫画最新刊。 新生かもめ中学サッカー部始動の巻。 トリックスターの異名を取る唯はもちろん、ナリアちゃんの活躍、GKまでこなす蓮葉の恐ろしいまでの器用さ、貴重な解説役になるスポーツ用品店の店長の登場、あいかわらずちまちまと可愛い小波ちゃんなどなど、このへんから完全に軌道に乗ったなあという内容。 もちろん、もう一方の主役と言うべき近江舷也も活躍。 …

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チェーザレ 破壊の創造者1・2 惣領冬実 講談社

歴史の闇に葬られた人類史上、最も美しき英雄、チェーザレ・ボルジアの真実が甦る。新鋭ダンテ学者・原基晶が監修。世界的に最も定評のあるサチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝のイタリア語原書を翻訳し、精査を重ね生まれた全く新しい物語。 帯より。 チェーザレ・ボルジアの若き日の活躍と、当時のイタリアの街を驚くほど緻密な作画で再現した歴史漫画の傑作。 主人公の少年アンジェロを通して、チェーザ…

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舞-乙HiME 5巻 佐藤健悦 秋田書店

最終巻。いちおうメディアミックスの成功例となるのかな、アニメ版も漫画版もそれぞれの魅力があって面白かったです。 そのわりには漫画版はそれほど人気がなかった気がするけど。 漫画版の良いところは、主人公を少年にしたことだと思う。 漫画ならではのオリジナルなストーリー構成とサービスシーンも含めたクオリティの高い作画で読ませる今作だけど、何よりも少年の成長物語として素晴らしかった。 特に…

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インサイド・ワールド 周防ツカサ 電撃文庫

第5回電撃hp短編小説賞《大賞》受賞作。 地味めなライトノベル風青春小説と考えればそれほど悪くはないんだけど、この違和感はいったい。 で、つらつら考えてみると、三つほど思い当たることがあった。 SFというか『ハルヒ』みたいな話になるのかと思ったら普通の話だったってのがまず一つ。 設定や登場人物のやりとりがゲームのシナリオみたいってのがもう一つ。 で、最後の一つが、自分が明らかに…

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リリアとトレイズ〈2〉 そして二人は旅行に行った〈下〉 時雨沢恵一

というわけで下巻。 リリアとトレイズのお話としてはまずまず。トレイズもそれなりに報われたようで良かった良かった。 問題は裏の事情。 トレイズたちが乗らなかったらどうなってたんだよと思ってたら、そう言う事か。大人の事情というやつなんだけど、ラブコメ冒険物とのギャップが大変気持ち悪い。 とはいえ、サイドストーリー『遺書』にはやられた。遺された手紙というシチュエーションに弱いの…

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リリアとトレイズ〈1〉 そして二人は旅行に行った〈上〉 時雨沢恵一 電撃文庫

『アリソン』シリーズの続編。 『アリソン』完結編の3がいまいち期待はずれだったので、ネクストジェネレーションな今回の続編もそんなに期待してなかったんだけど、いやあこれがなかなか。 少なくともヴィルとアリソンの掛け合いより、リリアとトレイズ(いつかこの努力が報われますように)の掛け合いの方が好みだしなー。 それにしても、アリソン35歳ですか……。 リリアとトレイズ〈1〉…

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All You Need Is Kill 桜坂洋 集英社スーパーダッシュ文庫

評判がいいので買ってみたけど、なるほどなー。 ケン・グリムウッド『リプレイ』+『ガンパレ』+『イリヤの空、UFOの夏』他諸々みたいな。 ループのたびに死にながら少しずつ強くなっていく主人公、唯一全てを分かり合えるはずの彼女が……という実にヘヴィかつシリアスな設定ながらも、しっかりとした文章で最後まできっちり読ませるのだった。 ただ、神林長平の帯のコピーがちょっち謎というか、いや…

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少女達がいた街 柴田よしき 角川文庫

ミステリ的に言えば、前半の青春小説パートが後半の見事な伏線となっている構成は秀逸の一言。 ただやはりこの小説の一番の魅力は、前半の青春小説パートにあると思うんだよね。 いやまあ、年代的にも趣味的にも70年代ロックはいまいち理解できなかったりするんだけどそれはそれこれはこれ、時代の雰囲気を感じさせる描写がなんとも良い感じなんだなあ、これが。 というわけで、70年代ロックを理解でき…

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