恋する組長 笹本稜平 光文社

東西の大手ヤクザ、そして地場の独立系ヤクザが三つ巴の様相を呈してるきな臭い街を舞台にそんなヤクザ相手の依頼をメインに営業する私立探偵「俺」を主人公にした連作ハードボイルド。

こうやって書くと殺伐とした印象を受けるかも知れないけど、実際読んでみると悪人ではあるけどどこか憎めないキャラクターたち(いなくなった愛犬探しを依頼する犬馬鹿組長、恋女房にメロメロな悪徳刑事、年甲斐もなく一目惚れした女探しを依頼する組長などなど)が織りなすユーモアピカレスクに仕上がっていて、リーダビリティは抜群。

いくらでも引っ張れそうな設定なのにそれなりのオチをつけてきっちり終わらせたあたりも好感が持てます。

こういう気の利いた小説はありそうでなかなかないんだよね、いやあこれは収穫でしょ。



恋する組長 (光文社文庫)
笹本 稜平
光文社
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笹本稜平「恋する組長」
Excerpt: 正月開けに事務所に行くと首吊り死体がある... って嫌なシチュエーションでしょう!って普通ないか? ま~そんな難儀な事件から幕開けの本書 主人公は、組長せなく「俺」こと私立探偵 毎度 ゴリラみ..
Weblog: 聞いてあげるよ君の話を
Tracked: 2008-11-02 02:43