ふたたびの虹 柴田よしき 祥伝社文庫

東京で小料理屋「ばんざい屋」を営む女将を主人公にした連作ミステリー。
いちおう形式としては東京創元風な連作ミステリなんだけど、大人の恋愛物語として読めるところがミソ。

連作ごとのお話(「思い出ふた色」での真子ちゃんのセリフ、「たんぽぽの言葉」での斉藤の想いとか)も実にいいんだけど、やはりメインは重い過去を持つ女将と彼女を愛するこれもいい年をした古道具屋主人との不器用な恋。

たとえ五年でも十年でも、僕は待っていよう。
待っていたって、何も失うものはない。僕たちは虹を掌に掴む必要はないんだから。
空を仰いで、ふたりでそっと憧れる、そんな人生でいいんだから。

雨が降れば、虹は何度でも、空にかかるんだから

いやもう清水さんかっこよすぎ。

読後思わずじんわりと心が暖かくなる、そんな物語に仕上がってます。

後、「ばんざい屋」で出される料理-松茸の土瓶蒸し、はしりの山栗を使った栗のおこわ、ヤマボウシのゼリーなどなど、が実に美味しそうなところもお薦めポイントだったり。




ふたたびの虹 (祥伝社文庫)
柴田 よしき
祥伝社 (2004/06)
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