あひるの空1~13(以下続刊) 日向武史 講談社

不良の巣窟だったバスケ部を一人の少年の熱意が変えていくというスポーツ漫画としてはわりとオーソドックスなストーリー。

ぶっちゃけ『SLAM DANK』に似ているんだけど、そのへんは作者も隠しておらず、単行本11巻ではストレートに『SLAM DANK』リスペクトを表している点は実に好感が持てます。

最初の方はいかにも少年マガジンライクなエロ要素を無理やり入れてた感じ(女子部の覗き穴は例の事件まであいてたんだろうか)だけど、キャラクターが揃ってきた中盤以降は文句なく読ませます。正直、いまいちよくわかってなかったスクリーンプレイなどの説明もわかりやすくて良かったかと。

やはりこの漫画の一番の魅力は、身長150センチメートルに満たないというハンデを抱えつつも、常に前向きで努力家の主人公、空という主人公を筆頭に癖のあるチームメイト、ライバルなどのキャラクター描写にあると思う。細やかな心理描写が特徴というか。

もちろん、多少ラフだけど、スピード感のあるバスケの試合シーンも良い。

ただ、ストーリーテリングは思ったよりハード。特に11巻から12巻の一連の流れ

このさきネタバレ 
ここから 
-16点差からの逆転負け、空の母親由夏の死、部室が煙草の火の不始末で火事、停学、そして廃部- 
ここまで 
は何回読んでもへこみます。

現在、コミックスは13巻まで発売中。

少年マガジンでもすでに人気漫画として完全に地位を確立、好評連載中、まあ、同じ雑誌内でパクりっぽい漫画が出てきたのはどうかと思ったけど、あれはどう思ってるんだろうなあ作者。


あひるの空 Vol.1 (1)
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