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help リーダーに追加 RSS 聖の青春 大崎善生 講談社文庫

<<   作成日時 : 2008/04/18 23:14   >>

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村山聖、A級8段。享年29。

これは名人への夢をいつまでも、そう死の寸前までも追い求めた一人の将棋馬鹿の一生を、村山とも、村山の師匠の森信雄6段とも親しかった「将棋世界」編集長(当時)大崎善生がその軌跡をありのままに描いた魂の記録である。


―もう二度と帰らない二人の遠い日々。師匠として、親として、兄弟として、友達としてすごしてきたいくつもの季節―

家族との絆、若手棋士達との友情、そして何よりも生涯の師匠となった森信雄との絆の靱さが深く心に響く。
著者の村山への愛情がひしひしと伝わってくる文章がいい、だからこそ綴られるエピソードはより胸を打つのだと思う。



死後のエピソードを綴ったエピローグに、師匠の森の述懐がある。
 「わしには夢があったんや」
 「村山君が年をとってどんどん将棋が弱くなってなあ、そしてわしのクラスまで落ちてくる。わしはそれまで何とかそこでがんばってな、そして二人で対局するんや」
 「お互いに冴えんなあって笑いながら」
この言葉にこめられた弟子への限りない愛情に、喪失の痛みに、涙があふれて止まらなくて……。


出来れば将棋に興味が全くない人にこの本を読んで少しでも知って欲しい……かって村山聖という棋士がいたことを。



聖(さとし)の青春 (講談社文庫)
大崎 善生
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ちなみに死後10年経ってもその影響は強く残り、例えば現在ヤングアニマルで好評連載中の羽海野チカ『3月のライオン』登場する棋士二海堂晴信のモデルは村山聖だったりする(3月のライオン1巻先崎学のライオン将棋コラム4参照)。







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