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プロの暗殺組織〈影ジェンシー〉から仕事を請け負うプロの殺し屋〈影ジェント〉が暗躍する闇社会を舞台に、殺し屋同士の活劇、そして殺し屋が殺し屋殺しを推理するという本格ミステリ、双方の面白さを取り込んだ異形のエンターテインメント。 この小説の何が凄いって、山田風太郎の忍法帳を思わせるB級アクションがこれでもかと展開する奇天烈な世界設定を踏まえたうえで、本格ミステリとしてもあっと言わせるトリックが炸裂するところ。 第一の殺人の犯人の意外性、第二の殺人(その場に居合わせた〈影ジェント〉全員がトリックは秘密だがオレが殺したと言い張るのは笑えます)のトリックなど、本格ミステリ度の高さは特筆モノ。 ただ、エスピオナージュ的な要素&主人公の過去設定に関してはそれほど効果的とは思えなかったのは微妙に残念。 後はそうだなあ、ほとんどフリークスと言っていいぐらい変人が揃った〈影ジェント〉同士の殺し合いなど、霞流一ワールドを楽しめるかどうかもポイントか。 個人的にはわりと好きだけど、かなり人を選ぶ気はするなやっぱり。 ちなみに、この作品『2008年版このミス』で9位になってるんだけど、こういう作品がある程度上位にあがってくるあたりはこのミスの良いところだと思う。 夕陽はかえる (ハヤカワ・ミステリワールド) (ハヤカワ・ミステリワールド) (ハヤカワ・ミステリワールド) posted with amazlet on 08.01.14 霞 流一 小塚 麻衣子 影山 徹 早川書房 (2007/10/05) 売り上げランキング: 8131 2007年小説ベスト10 |
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