TALKING MAN

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS ボトルネック 米澤穂信 新潮社

<<   作成日時 : 2006/12/14 22:20   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

米澤穂信の新作はパラレルワールドもの青春ミステリー。

二つの世界のほんのちょっとした差違。
真相に至る中で、今の惨めな境遇は全て自分が招いたことだという事実を突きつけられるリョウ。
主人公の絶望感がひしひしと伝わってきて、読んでいて思わず心が痛くなります。

しかも元の世界に戻ったリョウに繋がったサキの電話で救われたかと思わせておいて、あのラスト。ほんと救われない話だよ。

『さよなら妖精』も切なすぎるラストで落ち込んだけど、あれとはまったくベクトルが違う。どっちかというと
ちょっと前に読んだ若竹七海『水上音楽堂の冒険』に通じる救いのなさというか。

ただ、それでもなお絶望の中にある一縷の希望を信じたいところもあるんだけどね、甘いかな。


とまあ、万人にはお勧めしがたいところはあるけれど、舞台となった金澤の町の描写など文章のディティールはたしかだし、構成の巧さは言わずもがな。

衝撃的なラスト一行を含めて、一読忘れがたい作品で個人的にはお勧めです。


ボトルネック
ボトルネック
posted with amazlet on 06.12.14
米澤 穂信
新潮社
売り上げランキング: 36566



このミステリーがすごい! 2007年度版15位。


『春期限定いちごタルト事件』の感想はこちらから
『犬はどこだ』の感想はこちらから
『クドリャフカの順番』の感想はこちらから
『夏期限定トロピカルパフェ事件』の感想はこちらから
『インシテミル』の感想はこちらから


設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
米澤穂信 「ボトルネック」
かつての恋人ノゾミを弔うため、彼女が死んだ東尋坊に来た僕は 強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった しかし目覚めると、そこは金沢の街並 急いで帰った僕は、自宅で知らない女性に出迎えられる  何かが違う 僕の家のはずなのに間違い探しのように少しづつ.... ...続きを見る
聞いてあげるよ君の話を
2007/01/05 03:01

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
TALKING MANさん 明けましておめでとうございま〜す
年末 初米澤さん2册読みました しかしボトルネックの読後感の悪さには驚きました 私も一縷の望みがあると思う派です 死にすべてを納得させてない終わりと思います
きりり
2007/01/05 02:58
明けましておめでとうございます

まあ、ボトルネックはある意味極北なんで他はここまで酷くないです^^;

ラストはサキの言葉がギリギリのところで支えになったと思いたいですね。
TALKING MAN
2007/01/05 23:49

コメントする help

ニックネーム
本 文
カスタム検索